10KHz 150Kw 実効輻射電力 10Kw
概要
塔の正式名称は対馬オメガ局送信用鉄塔で、通称「オメガ電波鉄塔」「オメガタワー」「オメガ塔」とも呼ばれた。
解体開始までは地上454.83mであり、東京タワーなどを上回る日本一高い建造物であった。また、2010年(平成22年)9月13日に東京スカイツリーが地上461mになるまでは、日本史上最も高い建造物であった[4]。2019年12月現在は日本史上2番目に高い建造物である。
自立塔ではなく、塔本体を多数のワイヤーで支える形式の塔のため、設置面積は舟志湾をまたいで1km四方におよび、中は空洞で垂直タラップが設置されていた。450m以上を垂直に登るのは非常に体力を要し、そのため途中に休憩所が設けられていた。
オメガ航法はアメリカ合衆国が開発した電波航法であり、1960年代より実地試験が行われ、1970年代より本格的なシステム構築が行われてきていた[5]。日本についても、1966年頃よりアメリカとの協議の上、オメガ航法への参加検討が開始され、1967年から無線局設置場所の検討が行われた[6]。1969年に対馬への鉄塔方式での建設が決まり、1970年より建設が開始されている[6]。鉄塔の建設・管理は日本側で行ったが、送信装置はアメリカから無償貸与された[6][7]。
閉局に伴い、塔を保存しようという声も上がったが、維持管理などの問題から解体することが決定。現在[いつ?]はオメガ塔跡地公園として整備され、地上から10m程度がモニュメントとして残されている[8]。解体された鉄塔の一部は、近海の魚礁として沈設されている
歴史
- 1970年(昭和45年)10月 - 建設工事開始。
- 1974年(昭和49年)9月 - 鉄塔及び空中線工事完了
- 1975年(昭和50年)5月 - 運用開始。
- 1998年(平成10年)9月末 - 閉局。GPSの普及によりオメガ航法システムの利用者が激減した為。[1]
- 1999年(平成11年)1月 - 解体開始。
- 2000年(平成12年)3月末 - 解体完了。
- 2010年(平成22年)9月13日 - 東京スカイツリーが地上461mになり、オメガ局の高さを抜く。
オメガ航法
オメガ航法(オメガこうほう)は、地上系の電波航法システムの一つ。かつて船舶や航空機で利用されていた。オメガシステムとも呼ばれる。
概説
オメガはロラン、デッカなどと同じく双曲線航法システムの一種である。地球上に配置された送信局からの電波の位相差を計測して送信局からの距離を求めている。 2つの送信局からの距離から送信局を焦点とする双曲線を求め、そこで2つの送信局のいずれかと別の送信局からもうひとつの双曲線を求めた場合、2つの双曲線が交わる点が現在位置であると判明する。
オメガ航法の最大の特徴は使用周波数が10.2 kHzから13.6 kHzまでのいわゆる超長波(VLF)を用いており[1]電波到達距離が10000 kmと、LORANなど他の双曲線航法とくらべて格段に長い。 このためわずか8つの送信局で地球上すべてをカバーでき[1]、また双曲線の基線長も長くできるために高い精度が得られる。この8つの送信局をオメガ局と呼ぶ。
航空機では、2ヶ所の送信局からの電波の位相差を、オメガ航法装置に内蔵されたコンピュータが連続的に計算を行うことで、現在位置のほかに、航空機で予め設定された地理上の位置であるウエイ・ポイントまでの距離や時間、対地速度、飛行コースからのずれ、風向などの情報を知ることができる。
この方式は1950年代にアメリカ人ジョン・ピアース (John Alvin Pierce) によって提唱され、究極的な電波航法を意味するためにギリシア文字の最後の一文字「Ω」を取って「オメガ電波航法 (OMEGA radio navigation system) 」と名付けられた。
衛星系の電波航法システムであるGPSの軍用から民間への普及に伴い、1997年9月30日に全送信局が航法電波送信局としての運用を停止したため[2]、現在は利用されていない。その後、米国ノースダコタ州ラムーア郡などいくつかの送信局は、電波でも海面下数十mまで到達可能な超長波 (VLF) の特性に着目し、海中を行動する潜水艦との軍用通信に使用されている。
オメガ局一覧
オメガは地球上の8つのオメガ局の任意の組み合わせによって測位を行うシステムであった。アメリカ合衆国を中心に、西側各国に無線局が配置されていた
| ステーションA | ブラットランド(ノルウェー、ヌールラン県) | ノルウェー通信局 | 2002年撤去 |
|---|---|---|---|
| ステーションB | トリニダード島(トリニダード・トバゴ) | 運用は1976年にペインズヴィルに移行、建物の一部が現存している。 | |
| ペインズヴィル(リベリア、モンロビア) | 商業産業交通省 | 1976年 - 1997年。1997年運用停止。1,410 ft (430 m)。内戦後の2011年5月にアメリカ沿岸警備隊の援助により解体[4]。 | |
| ステーションC | カネオヘ(アメリカ、ハワイ州) | アメリカ沿岸警備隊 | 1987年に施設とそこへの遊歩道が閉鎖されたが、2006年に復旧工事が行われ、現在公開に向け整備中 |
| ステーションD | ラムーア郡(アメリカ、ノースダコタ州) | アメリカ沿岸警備隊 | 現在米海軍がVLF施設として運用中 |
| ステーションE | シャブリエール(フランス、レユニオン) | フランス海軍 | 1976年 - 1999年。1999年解体 |
| ステーションF | トレリュー(アルゼンチン、チュブ州) | アルゼンチン海軍 | 1998年解体 |
| ステーションG | ウッドサイト(オーストラリア、ビクトリア州) | 運輸省沿岸局 | オメガ航法の運用停止後、2008年まで他の通信に使われていたが、2015年に解体された。 |
| ステーションH | 対馬(日本、長崎県上対馬町舟志(しゅうし)湾) | 海上保安庁 | 1975年運用開始、1998年閉局。1999年に解体され、跡地はタワーの一部を保存し公園として整備されている。 |
対馬オメガ局
日本は長崎県上県郡上対馬町大増(現・対馬市上対馬町大増)に電波塔(鉄塔)を設置してオメガシステムに参加。海上保安庁が管理していた。単にオメガ塔とも呼ばれた。1975年に完成し、1997年9月30日まで運用された。1999年1月に塔の解体が行われた。現存時の高さは地上454.830 mで、かつては現存・過去含め日本一高い建築物であったが、2010年9月11日に東京スカイツリーが461 mの高さに達したことで、現存・過去含め日本の建築物史上高さ日本一の座を明け渡した。

対馬オメガ局
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1977年度撮影)。
オメガ森林公園








オメガ鉄塔建設工事の記録(1996 3)


























































































































































































Japan Coast Guard OMEGA tower original explanation video 海上保安庁オメガ局紹介当地製作ビデオ
Japan Coast Guard OMEGA tower original explanation video 海上保安庁オメガ局
Japan Coast Guard OMEGA transmitting station from outside 海上保安庁オメガ局外観
Japan Coast Guard OMEGA tower open day 2 with the sound of transmitting オメガ局公開2 海上保安庁管轄1990年代 局内音声付
Japan Coast Guard OMEGA tower open day.VLF noise is heard at the tower scene .オメガ局公開海上保安庁 管轄1990年代対馬
Japan Coast Guard OMEGA tower original explanation video 海上保安庁オメガ局紹介当地製作ビデオ
The Omega Navigation System (1969)
Woodside Omega Navigation System Tower VLF Transmitter, Victoria, Australia
Sine Waves in Navigation: "The Omega Navigation System" (1969)
F 3358 Ryan Omega Navigational System on USS Gallup
F 3390 Ryan Omega navigation receiver on David Starr Jordan in San Diego Bay
OMEGA Station Liberia (1991)
Omega Navigation-VLF-12.3 kHz.avi
Omega Navigational Mast Demolition and Removal
第一管区海上保安本部・十勝太ロランC局
一般公開
「電波の灯台」十勝太ロランC局発信鉄塔を解体(2013/02/05)北海道新聞
Fallon LORAN-C Site
LORAN for Ocean Navigation
日本無線(三鷹) 解体前の鉄塔
【探訪】「歴史的電波ここから」 長崎県佐世保市・針尾送信所
津軽の塔~石崎無線中継所~
復刻版[8ミリ映画]で見る昭和シリーズ13 ~ 昭和56年9月の原町無線塔 ~
朝日放送の電波塔・大阪タワー解体の舞台裏 2009年9月
Classic Computing U.S.S. Midway Inertial Navigation System.










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