2022年09月
フロッピーディスクが2022(令和4)年度「未来技術遺産」に…電動アシスト自転車など新たに18件登録
フロッピーディスクが2022年度「未来技術遺産」に…電動アシスト自転車など新たに18件登録
2022/09/07
国立科学博物館は、暮らしや文化に影響を与えた科学技術を後世に伝える「未来技術遺産」に、電動アシスト自転車や3・5インチサイズのフロッピーディスクなど18件を新たに登録したと発表した。未来技術遺産の登録は2008年度に始まり、今回で計343件となった。ヤマハ発動機が世界で初めて商品化した電動アシスト自転車(国立科学博物館提供)世界初の3・5インチサイズのフロッピーディスク=ソニーグループ提供 電動アシスト自転車は、ヤマハ発動機が世界で初めて商品化した。ペダルをこぐ力をモーターで補助する仕組みで、運転免許が不要な自転車として認可された。試作車などの開発を経て、1994年に全国販売を開始した。自転車市場に新たな風を吹き込んだ点が画期的と評価された。このほか、ソニーが80年頃にワープロなどの記録媒体として開発した世界初の3・5インチサイズのフロッピーディスクや、東京石川島造船所(現IHI)が45年頃に開発した日本初の純国産ジェットエンジン「ネ20」などが選ばれた。
同博物館では13日から25日まで、今回登録された未来技術遺産の資料のパネルを展示する。
令和3年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」24件の登録とパネル展示開催のお知ら
産業技術資料 安立電気 アンリツ 測定器など
国立科学博物館は9月6日、日本の科学技術の発展を示す「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に世界初の3.5インチフロッピーディスクや電動アシスト付き自転車など18件を新規に登録すると発表した。
3.5インチフロッピーディスクはソニーが1980年に発売した記録用の磁気ディスク。小型かつ樹脂ケースに入っていたため取り扱いが容易で、その後AppleやIBMのPCに採用されデファクトスタンダードになった。
未来技術遺産にはソニー製ディスクと同時期に登場した3.5インチFDD(フロッピーディスク・ドライブ)搭載の英語ワードプロセッサ「OA-S3300」と、画像をフロッピーディスクに記録したデジタルカメラ「Digital Mavica」(1997年)も同時に登録された。
この他、日本の戦後復興期の社会活動を支えた“黒電話”「4号自動式卓上電話機」(1949年、NTT所有)や「電気自転車」(1980年、パナソニック サイクルテック)、「電動アシスト自転車」(1993年、ヤマハ発動機)などが新しい未来技術遺産に選ばれた。新しいものでは、日本初の「エアコンフィルター自動清掃機構」(2003年、富士通ゼネラル)などがある。
未来技術遺産は、日本の科学技術や産業技術の発展を示す資料を保存し、次世代に継承するために国立科学博物館が2008年から実施している登録制度。登録は今回で15回目となる。登録件数は累計343件となった。
第00327号
●名 称:トランジスタインバータ制御CO2/MAG溶接機(YD-350HF)― 薄板溶接の高品位化に対応 ―
●所有者:パナソニック コネクト株式会社
●製作年:1985
●名 称:トランジスタインバータ制御CO2/MAG溶接機(YD-350HF)― 薄板溶接の高品位化に対応 ―
●所有者:パナソニック コネクト株式会社
●製作年:1985
第00330号
●名 称:
【 地盤凍結装置 】
(1)地盤凍結ユニット(型式名:US110H-3)
(2)凍結管(断熱限定式、削孔式実物のカットモデル)
(3)口元パッカー
― 安定した地盤凍結を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:(1)1992 (2)2000頃 (3)2005頃
●名 称:
【 地盤凍結装置 】
(1)地盤凍結ユニット(型式名:US110H-3)
(2)凍結管(断熱限定式、削孔式実物のカットモデル)
(3)口元パッカー
― 安定した地盤凍結を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:(1)1992 (2)2000頃 (3)2005頃
第00331号
●名 称:凍結速度制御式凍上試験機 4号機
― 地盤凍結膨張率の任意の応力場と温度場での定量的測定を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:1978
●名 称:凍結速度制御式凍上試験機 4号機
― 地盤凍結膨張率の任意の応力場と温度場での定量的測定を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:1978
第00332号
●名 称:現場造成凍土壁の可視化システム関係資料 ― 地盤改良範囲の完全把握を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:2000、2004
●名 称:現場造成凍土壁の可視化システム関係資料 ― 地盤改良範囲の完全把握を実現 ―
●所有者:株式会社精研
●製作年:2000、2004
第00334号
●名 称:
【 電動アシスト自転車 】
(1)電動ハイブリッド自転車 ヤマハ パス(PAS)
(2)初代PASのプロト車
(3)初代PASの技術開発試作車
― 世界で初めて商品化された電動アシスト自転車 ―
●所有者:ヤマハ発動機株式会社
●製作年: (1)1993~1994頃 (2)1989 (3)1991
●名 称:
【 電動アシスト自転車 】
(1)電動ハイブリッド自転車 ヤマハ パス(PAS)
(2)初代PASのプロト車
(3)初代PASの技術開発試作車
― 世界で初めて商品化された電動アシスト自転車 ―
●所有者:ヤマハ発動機株式会社
●製作年: (1)1993~1994頃 (2)1989 (3)1991
第00335号
●名 称:4号自動式卓上電話機 ― 独自の技術開発で戦後復興期のコミュニケーションを支えた ―
●所有者:日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所
●製作年:1949~1962
●名 称:4号自動式卓上電話機 ― 独自の技術開発で戦後復興期のコミュニケーションを支えた ―
●所有者:日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所
●製作年:1949~1962
第00336号
●名 称:600形自動式卓上電話機 ― 性能向上と量産に対応した設計で高度成長期の大量需要に対応 ―
●所有者:日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所
●製作年:1962~1979
●名 称:600形自動式卓上電話機 ― 性能向上と量産に対応した設計で高度成長期の大量需要に対応 ―
●所有者:日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所
●製作年:1962~1979
第00339号
●名 称:FJR710/20 ターボファンエンジン 及び 耐環境試験写真集
― 日本初の高バイパス比ターボファンエンジン ―
●所有者:株式会社IHI
●製作年:1973
●名 称:FJR710/20 ターボファンエンジン 及び 耐環境試験写真集
― 日本初の高バイパス比ターボファンエンジン ―
●所有者:株式会社IHI
●製作年:1973
第00342号
●名 称:English-language word processor Series 35, OA-S3300
― 世界初3.5インチ・マイクロフロッピーディスク・ドライブ搭載ワードプロセッサ ―
●所有者:ソニーグループ株式会社
●製作年:1980頃
●名 称:English-language word processor Series 35, OA-S3300
― 世界初3.5インチ・マイクロフロッピーディスク・ドライブ搭載ワードプロセッサ ―
●所有者:ソニーグループ株式会社
●製作年:1980頃
令和3年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」24件の登録とパネル展示開催のお知ら
2021年9月1日 14時00分令和3年度は、あらたに、日本初の磁気録音テープなど、24件を登録することとなりました。今回(第14回)の登録により合計325件の登録となります
重要科学技術史資料(未来技術遺産※)の登録制度とは
国立科学博物館では、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るために、関係する工業会及び学協会と協力して、調査研究活動を従来から行ってまいりました。これらの資料は、近年の科学技術の急速な発展、技術革新や産業構造の変化の中でその本来の意義が見失われ、急速に失われようとしています。国立科学博物館では、このような資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技術史資料の登録制度を平成20年度より実施しており、これまでに325件の資料を登録し、今回新たに18件の資料を登録いたします。(合計343件)
※未来技術遺産(愛称):過去の科学技術史資料のうち未来へ引き継ぐべき遺産として名づけた愛称。
◆国立科学博物館 産業技術史資料情報センター: https://sts.kahaku.go.jp/
◆未来技術遺産 登録パネル展示:https://sts.kahaku.go.jp/event/2022/ft_panel15/
◆「重要科学技術史資料」一覧: https://sts.kahaku.go.jp/material/
国立科学博物館では、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るために、関係する工業会及び学協会と協力して、調査研究活動を従来から行ってまいりました。これらの資料は、近年の科学技術の急速な発展、技術革新や産業構造の変化の中でその本来の意義が見失われ、急速に失われようとしています。国立科学博物館では、このような資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技術史資料の登録制度を平成20年度より実施しており、これまでに325件の資料を登録し、今回新たに18件の資料を登録いたします。(合計343件)
※未来技術遺産(愛称):過去の科学技術史資料のうち未来へ引き継ぐべき遺産として名づけた愛称。
◆国立科学博物館 産業技術史資料情報センター: https://sts.kahaku.go.jp/
◆未来技術遺産 登録パネル展示:https://sts.kahaku.go.jp/event/2022/ft_panel15/
◆「重要科学技術史資料」一覧: https://sts.kahaku.go.jp/material/
産業技術資料 受信機 真空管など
産業技術資料 無線機など
産業技術資料 安立電気 アンリツ 測定器など