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2009年01月


スティンガーミサイル


FIM-92 スティンガー
(FIM-92 Stinger)は、アメリカジェネラル・ダイナミクス社が1972年から開発に着手し1981年に採用された携帯式防空ミサイルシステム。「スティンガー」は、英語で「毒針」の意


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概要

FIM-92 スティンガーは、FIM-43 レッドアイ 携行地対空ミサイルの後継として1967年に開発が始まったもので、開発においては、どのような状況下でも使用できる全面性と、整備性の向上、敵味方識別装置(IFF)の搭載に主眼が置かれた。

主目標は、低空を比較的低速で飛行するヘリコプター、対地攻撃機COIN機などであるが、低空飛行中の戦闘機輸送機巡航ミサイルなどにも対応できるよう設計されている。このため、誘導方式には高性能な赤外線紫外線シーカーが採用され、これによって目標熱源追尾能力(発射後の操作が不要な能力)を得ている。

開発

1968年アメリカ陸軍は世界初の携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)であるFIM-43C レッドアイを配備した。FIM-43Cは熱電効果による冷却措置を備えたPbS焦電式赤外線センサを搭載しており、先行試作型よりも優れた追尾能力を発揮していたものの、全方位交戦能力に欠けており、また、赤外線妨害技術への抗堪性(IRCCM能力)にも問題があった。また、ミサイル本体も3G以上の機動が不可能であるため、追従性も限定的なものであった。

これらの課題を解決するため1967年より、全面的な改良型としてレッドアイ-IIの開発が開始された。1972年3月、レッドアイ-IIはスティンガーと改名され、FIM-92という新しい制式番号を付与された。同年、ジェネラル・ダイナミクス(GD)社が主契約者として生産契約を獲得、1981年には初期作戦能力(IOC)を獲得した。

原型

原型(Stinger Basic)は、1978年-1987年まで生産されていた。


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システム構成

システムは、発射機本体と箱型のIFF、BCU(シーカー冷却用のガスとバッテリーを内蔵したユニット)、ミサイル本体から構成されている。ミサイル本体は円形の使い捨ての樹脂コンテナに収められており、BCUは掌サイズの円筒形で、発射機本体下部の取り付け穴にねじ込んで取り付ける(BCUはシステム全ての電源である)。このため、発射準備は迅速かつ容易に行うことができる。発射時には目視で目標を確認し、その後本体のスイッチを入れ、目標を捕捉する。引き金を引くと、シーカーが冷却され、ミサイル後部のブースター(Launch Motor と呼ぶ)によりコンテナから打ち出され、本体から9-10m離れたところでロケットモーターが点火、超音速まで加速する。

また、発射後の操作は不要で、再発射はミサイルのコンテナとBCUを発射機本体に交換するだけで完了する。なお、使用後のBCUは発電の化学反応でかなり高温になっているので、交換の際は耐熱手袋をはめて行う。

誘導部

アンチモンインジウム(InSb)フォトダイオードを受光素子とした量子型(冷却型)赤外線センサによる赤外線ホーミング(IRH)誘導方式を採用しており、中波長赤外(MWIR)帯域の検知に対応していることから、全方位交戦能力を備えている。冷却措置はアルゴンガスを冷媒としたジュール=トムソン効果によるものである。

操舵は、前部の4枚のフィンのうち2枚が作動することによって行われ、これらのフィンは後方の4枚とあわせて発射後展張する。



POST型

1977年GD社は、次世代型スティンガーの開発に着手した。この次世代型スティンガーはスティンガー-POST(Passive Optical Seeker Technique)と呼称され、XFIM-92Bの仮制式番号が付与された。

POST型の最大の改善点は、誘導方式を二波長光波ホーミング(IR/UVH)としたことである。原型では、長波長赤外(LWIR)帯域に対応したInSb型赤外線センサが使用されていたが、POST型では、さらに硫化カドミウム(CdS)素子を導入することで、紫外線領域にも対応した。スキャンはロゼット・パターン方式を使用している。これによって赤外線妨害技術への抗堪性(IRCCM能力)が向上している。

FIM-92Bは、1983年より低率生産に入ったが、原型であるFIM-92Aも並行して生産を継続することとされた。FIM-92A/Bは1987年まで生産を継続し、合計で16,000発以上が生産された。

RMP型

1984年より、最新の脅威に対応できるよう、再プログラミング可能な新しいマイクロプロセッサを導入した改良型の開発が開始された。この改良型はスティンガー-RMP(Reprogrammable Microprocessor)と呼称され、FIM-92Cの制式番号を付与された。

スティンガーの生産は、1987年9月よりFIM-92Cに切り替えられ、アメリカ陸軍1989年7月より受領を開始した。FIM-92Cはその後、IRCCM能力を強化したFIM-92Dに発展したのち、2002年9月よりFIM-92Gに切り替えられた。

ブロックI

1992年4月GD社はスティンガー-RMP ブロックIと称される改良型の生産契約を獲得した。同年、GD社のミサイル事業部はヒューズ社に売却され、これに伴って本ミサイルの主契約者もヒューズ社に変更された。ブロックI型はFIM-92Eの制式番号を付与され、1996年より生産を開始した。2001年には、生産は改良型のFIM-92Hに切り替えられた。また、既存のFIM-92DもブロックI仕様に順次アップグレードされ、これはFIM-92Fと呼称された。

ブロックII

1996年より、さらに発展させたスティンガー-RMP ブロックII(通称、アドバンスト・スティンガー)の開発が開始された。ブロックIIでは、AIM-9Xで採用されたのと同様のFPA式赤外線画像誘導(IIR)が導入され、IRCCM能力がさらに増強された。また、射程も8,000m(26,000ft)まで延伸されている。

ブロックIIの開発は技術製造実証開発(EMD)フェーズまで進行したものの、2002年アメリカ陸軍は、ブロックIIの開発計画に対する財政支援の打ち切りを決定した。


派生型

スティンガーは、基本となるMANPADS型のほか、下記のような派生型がある。これらは、ミサイル本体は同じながらスティンガーの弱点であるバッテリーの持続時間、目標捕捉などを克服したため、非常に有能な兵器である

車載型

空対空型

AIM-92またはATAS(Air to Air Stinger)は、近距離空対空ミサイル版である。ヘリコプター軽飛行機無人航空機の自衛用武装として使用される。

初期型であるATAS Block Iは1978年より、原型機をベースとして開発され、1988年より配備に入った。現在では、RMP型をベースに開発されたATAS Block IIに配備は移行している。新型のATAL発射機を使用した場合、ホバリングから136ノットの前進飛行、30ノットでの側面機動、バンク角22度での旋回までの飛行状態で発射することができる。

艦対空型

アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇ドイツ海軍ベルリン級補給艦エルベ級支援母艦デンマーク海軍アブサロン級多目的支援艦など、哨戒艦艇支援艦艇においては、近接防空ミサイルとして、スティンガーの艦載発射機を搭載する例が少なくない。

また、スティンガーそのものではないが、スティンガーのシーカー部とAIM-9 サイドワインダーの胴体部を基にした近接防空ミサイルとして、RIM-116 RAMが開発・配備されている。

運用

現在、実用化されている携帯型地対空ミサイルの中では最も命中率が良いミサイルとされ、ギネスブックにも掲載されている(2011年79%)。欠点としては、目標を目視で発見しなければいけない点やバッテリーの持続時間(最大45秒)などが挙げられる。目標の捜索のため、上級司令部レーダーからの情報を受け取るほか、アメリカ陸軍歩兵旅団戦闘団アメリカ海兵隊海兵空地任務部隊のスティンガー部隊においては、可搬式のAN/UPS-3 レーダーが配備されている。


諸元

諸元表
FIM-92A
原型
FIM-92B
POST型
FIM-92C
RMP型
直径7.0cm(2.75in)
全長1.5m(5ft)
全幅9.14cm(3.6in)
弾体重量5.68kg(12.5lbs)
システム重量15.66kg(34.5lbs)(ミサイル含む)
推進方式Mk.27固体燃料ロケット
誘導方式赤外線ホーミング(IRH)二波長光波ホーミング(IR/UVH)
有効射程4,000m4,800m
有効射高3,500m3,800m
飛翔速度M2.2+
  • 信管:貫通衝撃信管
  • 最大捕捉可能距離:15km(10miles)
  • 必要人員:2名
  • 価格:38,000USドル/1ユニット


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Felix Woessner@FeWoessner
2022/3/2
The weapon delivery from Germany has arrived in Ukraine 🇺🇦. 1000 anti-tank 'Panzerfaust 3' and 500 Stinger missiles are now in Ukrainian hands.
ドイツからの武器の配達がウクライナに到着しました🇺🇦。 1000対戦車「パンツァーファウスト3」と500スティンガーミサイルがウクライナの手に渡った。
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敵味方識別装置

敵味方識別装置(てきみかたしきべつそうち、identification friend or foe、略称:IFF)とは味方を攻撃すること(同士討ち)を防ぐため、電波などを用いて索敵範囲内の航空機・艦艇が味方であることを確認する装置。航空機や艦船に搭載されている

1940年代、第二次世界大戦時にアメリカとイギリスによりMK-Iとして初めて使用された。 その後、民間用にも拡張された。 送信には1090MHz、応答には1030MHzの周波数帯を用い、パルスコードで送信するため、比較的低出力でも広範囲に送信することが出来る。

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概要

敵味方識別装置は、電波を発射して対象に返信を要求する、または要求に対して返信する装置である。つまり名称は「敵味方識別」であるが、応答があった時に味方だと確認できるだけで、敵だとの確実な情報を得ることはできない。起源はイギリス空軍による防空レーダー網の建設が始まった1935年まで遡る。

現代の敵味方識別装置は、識別信号を敵に偽装されることを防ぐため、高度に暗号化された方法で識別信号をやりとりするほか、暗号化鍵の漏洩や味方の離反に備え、暗号化鍵を変更してそれまで味方であったものを敵として識別することが可能である。

平時における訓練飛行や要人護衛、救難といった任務においては民間の航空管制用と同じ航空機識別信号を発しており、最高飛行高度と国籍コード、および軍用機であることを示すコードが発信される。軍事行動中はこれら管制用の信号は停波される。戦闘地域周辺を運行中の軍用機が航空機識別信号を発している場合は中立を意味する。

2015年時点でアメリカを中心とする北大西洋条約機構(NATO)加盟国、日本、韓国など旧西側諸国の軍の艦船や航空機は「モード4」機器を搭載している。

「モード4」のIFFは、目視可能距離を超える数百km先の対象を判別できる。

識別信号を電波で送受信した結果はレーダー画面上に味方機なら青、不明機なら赤の三角印などが表示される。

2020年には更に高度なデータ保護機能を持つ「モード5」機器に切り替える計画がある


歴史

IFFに先鞭をつけたのはイギリス空軍で、第二次世界大戦が始まる前から研究が開始された。初期のIFF マークIはチェーンホームレーダーのレーダー波自体を利用し、レーダー波を受けるとレーダーが受ける信号に介入してレーダースコープ上でブリップを歪ませる方法を模索したが、信号の強弱が手動調整であることからうまくいかなかった。そのため、航空機の無線機から1分あたり14秒間にわたって1kHzの信号を出し、これをHF/DFで測量してプロットする「ピップスキーク」というシステムで一旦、実用化をみた。これは人海戦術による力技であったが、CHの覆域外でも利用できた。IFF マークIの信号強度の調整の問題は、自動利得制御によって解決され、IFF マークIIは1939年10月に最初の1000セットがフェランティ社に発注されたが、一方でイギリス空軍のレーダーの更新や海軍でのレーダーの導入、夜間戦闘機の実用化などによって応答すべきレーダー波の種類は増え、12のサブタイプが作られるに至った。加えてマグネトロンで動作するマイクロ波レーダーが実用化されると、この周波数に対応できなかった。そのため1940年には様々なレーダー波に対応するのではなく、単一の帯域での質問波と応答波で味方を識別する方法が提案され、IFF マークIIIではレーダー側で追加の発信機が必要となるものの、航空機に搭載する装置(トランスポンダ)は大幅に単純化、軽量化された。現代でも使われる二次レーダー(Secondary surveillance radar)という語が生まれたのがこのころである。トランスポンダの応答波は時代が下るとともにより多くの情報を含められるようになり、この技術は1980年代には航法装置の位置情報を伝送することで地上の管制レーダーや管制官に頼ること無く相互の位置を確認する空中衝突防止装置(TCAS)にも応用されている。

CIP

1991年湾岸戦争アメリカ軍の地上部隊は、装備する暗視装置中東の砂漠の砂塵で十分に機能せずに同士討ちが発生した[3]ことを省みて、戦闘識別パネル(英: Combat Identification Panel, CIPと称する装備を導入した。これは輻射熱を低下させるテープを貼付したパネルを羽板状に組み、車体の上面や側面などに装備すると、サーモグラフィーの画像で周囲よりも相対的に低温となり暗い領域として表示されるため、敵味方の明確な識別を容易にしている。

2003年イラク戦争で初めて実戦に用いられ、ほぼすべての多国籍軍の車両で後部や砲塔の側面に装備され、高機動多用途装輪車両などは運転席と助手席のドアを加工して装備した。

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How To Fire A Stinger Missile • FIM-92 Stinger In Action





FIM-92 Stinger Missile Target Shooting Live-Fire




FIM-92 Stinger Missile Live-Fire





Stinger Missile Live Fire exercise

















アメリカ軍の衛星通信


本稿ではアメリカ軍の衛星通信について述べる

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MUOSの地上ステーション



概要

アメリカ軍の衛星通信システムは、用途とこれに応じて使用する周波数によって、おおむね下記の3つの系統に分けられる。

  1. 高抗堪性衛星通信 (EHF-SATCOM)
  2. 広帯域衛星通信(SHF-SATCOM)
  3. 対移動局衛星通信 (UHF-SATCOM)

高抗堪性衛星通信は主としてEHF(ミリ波)を使用していることから、EHF-SATCOMと通称される。対妨害性・対傍受性に優れ、また将来的には高速通信が可能となる発展性を有するが、受信側設備が大掛かりになることから、主として国家戦略的階梯で使用される。

広帯域衛星通信は主としてSHF(センチメートル波)を使用していることから、SHF-SATCOMと通称される。対妨害性・対傍受性は、EHF-SATCOMには劣るがUHF-SATCOMよりは優れており、通信速度も速く、また、受信設備も、艦艇や小規模な基地に設置できる規模であることから、米軍の基幹的衛星通信網として、国家軍事指揮センター (National Military Command Center, NMCC)と統合軍司令部や任務群司令部間の通信に使用されている。

対移動局衛星通信は主としてUHF(極超短波)を使用していることから、UHF-SATCOMと通称される。対妨害性・対傍受性は低く、帯域も狭いが、受信設備を極めて小規模にできることから、任務群以下のレベルで使用される。また、特殊な精密誘導兵器のアップリンクにも使用されるようになっており、今後、運用の拡大が予測されている分野である。


高抗堪性衛星通信 (EHF-SATCOM)


MILSTAR

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MILSTAR (MILitary Strategic Tactical And Relay) は、国防総省管理のもと全軍で統合的に使用されるミリ波衛星通信システム(EHF-SATCOM)である。1983年に開発開始された当初は、EHFの高耐堪性に注目し、核兵器使用時に発生する電磁パルスの影響を受けにくい戦略通信回線として期待されており、その主眼は、75~2400bpsの低速通信に置かれていた。しかし開発中に冷戦が終結したことから、戦術用途での使用も視野に入れて、量産型(MILSTAR 2)では、4.8~1544kbpsの中速データ通信(MDR)にも対応するよう改良されている。

MILSTARは、アップリンクにはEHF、ダウンリンクにはSHFを使用するほか、戦術用途を想定して、UHFのトランスポンダーも搭載している。衛星は全長15.3m、全幅34.8m、重量4536kgで、発電力8000ワット、寿命は約10年である。当初計画では1991年から配備を開始する予定だったが、冷戦の終結に伴う軍縮によって計画は縮小され、1994年に1号機、1995年に2号機(どちらも実験型のMILSTAR1)を打ち上げたところで一時計画がストップした。その後、1999年から量産型であるMILSTAR2の打ち上げを開始したが、最初の1機は軌道への投入に失敗し、2001年から2003年に各1基を配備した。2008年からは後継のAEHF衛星に切り替えられる予定であったが、計画は遅延している。


AEHF

AEHF (Advanced Extremely High Frequency)は、上記のMILSTARを更新するための衛星システムである。軌道運用4機のほか、地上予備機も準備されており、通信能力も大幅な向上が図られている。衛星寿命は10年を予定。1999年から開発が開始され、2008年に初打ち上げを予定していたが、計画は遅延し、2011年8月に初号機AEHF-1を打ち上げた。AEHF-1はアポジエンジンの不調で静止軌道への投入に失敗し、その後姿勢制御エンジンを使い14ヶ月をかけ静止軌道に到達した。2号機は2012年4月に打ち上げられる予定。

通信システムは、陸・海・空に所在する各ユニットとの交信が想定されており、EHF帯(ミリ波)を使用する。通信速度は1ユーザーあたり最大8.192 Mbps、低ビットレートでも75から2400bpsを確保するようにしている。核攻撃に伴う電磁波擾乱(電磁パルス)などへの抗堪性も向上しており、電子妨害への対抗性向上や通信の被探知性低下も行われている。


TSAT

TSATシステム (Transformational Satellite Communications System)は、上記のAEHFを代替するとともに、SHF-SATCOMシステムと統合するものとして、現在、コンセプト開発が進められている衛星通信システムである。しかし、2008年10月、計画を2010年まで先送りすることが決定され、2009年4月には、ロバート・ゲーツ国防長官は、計画の中止を勧告した。

TSAT衛星システムにおいては、静止軌道上に5つの通信衛星が配置され、これらはそれぞれレーザー光無線通信によるクロスリンクで結ばれる。地上との通信には、EHF及びSHF(Ka帯)の無線周波数(RF)通信が使用され、マルチ・ビームによって、システム全体では南緯65度から北緯65度の全世界を24時間カバーすることが計画されている。各衛星にはルーターが搭載され、衛星間ネットワークと地上ネットワークとを統合したIPネットワークを構築することができる


広帯域衛星通信(SHF-SATCOM)

DSCS

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DSCS (Defense Satellite Communications System)は、アメリカの国家戦略上の骨幹となる衛星通信網であり、国家存亡に関わる戦略的事項(国家の最高レベル意思決定支援)、各軍上級指揮官の意思決定支援など、最重要事項の通信を担当する。このような役割から、運用統制は統合参謀本部議長の直接指揮によって行なわれており(アメリカ国防情報システム局が実務を担当)、技術管理統制は宇宙軍指揮官が担当する。信頼性が高く対妨害性能も優れたSHF帯を主に使用する。

初期のDSCS(DSCS-1)は、アメリカ軍初の軍事通信衛星であったIDCSP (Initial Defense Communications Sattelite Program)の後期型そのものであった。DSCS計画の本命であるDSCS-2においては、重量はIDCSPの45 kgから560 kgへと増大し、1971年より配備を開始した。

また、第3世代のDSCS-3は1982年より配備を開始したが、従来より使用されてきたSHFに加え、UHFやEHFのトラスポンダも搭載している。

WGS
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WGS衛星

WGS (Wideband Global SATCOM system) は、上記のDSCSに加え、現在はUFOおよび民間衛星によって供されているGBSをも代替する衛星通信システムとして計画されているものである。

WGSは、増大し続けるアメリカ軍の衛星通信ニーズに対処するための決定打として構想されており、WGS衛星 1機のみで、DSCS衛星システム全体を上回る通信能力を有するものとして開発が進められている。周波数としては、SHFのなかでもX, Ku帯を使用する。ボーイング社が主契約者であり、衛星バスボーイング702が採用されている。当初は軌道上に5機が配置される計画であったが、2007年10月、オーストラリア国防総省がWGS計画に加入し、6機目の衛星に要する費用を全額負担する旨決定され、2010年8月には米空軍がさらに1機を追加することを決定し合計機数は7機となる。最初のWGS衛星 (WGS-1) は2007年10月11日に打ち上げられ、2009年4月4日には2機目 (WGS-2) が打ち上げられ、2009年12月6日には3機目 (WGS-3) が打ち上げられた。2012年初頭に4機目 (WGS-4) を打ち上げる予定。


対移動局衛星通信 (UHF-SATCOM)

FLTSATCOM


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FLTSATCOM衛星

移動局の衛星通信を最も切実に必要としたのがアメリカ海軍で、戦闘艦など、通信設備に大きな比重を置くわけにはいかない艦種においても衛星通信の恩恵を享受するため、受信側設備が簡素で済む極超短波帯衛星通信(UHF-SATCOM)の開発を1972年より開始していた。

これによって開発されたのがFLTSATCOM (Fleet Satellite Communications System)で、1978年2月9日にケープカナベラルより1号機が打ち上げられた。その後、1981年6月までに5機が衛星軌道上に投入されたが、4機目が投入された1981年初頭の時点より既に運用開始していたとされている。FLTSATCOM衛星の寿命はおよそ7年であることから、86年から89年にかけてさらに3機が投入されたところで、後継のUFOに切り替えられた。ただし、現在でも、UHF-SATCOMシステムを指してFLTSATCOMと通称することがある。

FLTSATCOMは、その開発の経緯からも分かるとおりにUHF帯の通信を主としており、アップリンク用としてはUHFおよびSHF帯、ダウンリンク用としてはUHF帯に対応したトランスポンダーを12基搭載し、直径4.9メートルの受信用アンテナを装備している。また、80年代後半に打ち上げられた3機は、EHFのトランスポンダーも搭載しているとされている。

LEASAT

LEASAT (Leased Satellite) は、FLTSATCOMが運用限界に近づく一方、後継となるUFOの開発が遅延していた1980年後半、UFOの投入までの間のつなぎとして、海軍がヒューズよりリースしていた衛星である。衛星の機体そのものはUFOと同じヒューズ社製HS-601であった。

打ち上げはスペースシャトルとともに行なわれており、最初の2機(LEASAT-1, 2)は「ディスカバリー」とともに打ち上げられて1984年11月に配備された。しかし、1985年4月の打ち上げでは続く2機(LEASAT-3, 4)の投入に失敗、最後の5機目(LEASAT-5)は1990年1月に「コロンビア」とともに打ち上げられ、成功裏に配備された

UFO

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UFO衛星

FLTSATCOMが運用限界に近づいたことを受けて、アメリカ海軍は、これをより高性能の衛星で代替することとした。これによって配備されたのがUFO (UHF Follow-On System)で、衛星の機体は上述のLEASATと同じHS-601であった。FLTSATCOMと比べてチャンネル数は倍増し、各チャンネルの出力は10%増加、また、運用寿命も14年に延びている。

UFO衛星の初号機(UFO-1 (UHF F1))は1993年3月に打ち上げられ、これ以後、1999年11月までに10機が配備された。このうち、8号機以後はブロック3と呼ばれており、FLTSATCOM以来のUHF/EHFに加えてKa帯のトランスポンダーも搭載し、大容量データのブロードキャスティング(一方的配信)用のGBS (Global Broadcast Service)システムに対応している


MUOS

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MUOS衛星

MUOS (Mobile User Objective System)は、UFO(UHF Follow-On)の後継として米海軍が開発中の衛星通信システムである。

MUOSは、前任者と同様にUHF帯を使用するが、そのアクセス方式としては、第三世代携帯電話で採用されているのと同じW-CDMA (Wideband Code Division Multiple Access) 技術を採用している。この衛星システムは、UFOと同様にナローバンド(64 kbps以下)の通信を担当するが、従来のUFO衛星の10倍とも言われる通信性能を備えている。

MUOS衛星は5機(予備1機を含む)の配備が計画されており、2012年2月より打ち上げを開始して、2014年までには4機の衛星による運用が行われる予定である。ロッキード・マーチン社が主契約者であり、ボーイング社がペイロードを、ハリス社が大型アンテナを担当している。

民間衛星通信

アメリカ軍において、衛星通信の需要は急速に増大しているが、軍用通信衛星はこれを賄える能力を有していなかった。このため、民間の商用衛星通信の利用が拡大しており、アメリカ国防情報システム局によると、2007年の時点で、アメリカ軍の衛星通信需要のうち、80%が商用通信衛星を使用しており、軍事衛星を利用するのは20%程度であった。なお、1997年の時点では、この比率は逆であった。



対移動局衛星通信 (UHF-SATCOM)


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UHF SATCOM ANTENNA






Mil Spec UHF Satcom Antenna





ทดสอบเสาวิทยุ UHF ดาวเทียมทหาร AV 2040 SATCOM ANTENNA Satellite จากกองทัพสหรัฐ (U.S.Army)ติดตั้ง




MOS25S衛星通信システムオペレーター-メンテナー





MOS 25Q Multi-Channel Transmission Systems Operator-Maintainer




MOS25C無線通信士-メンテナ





米軍MOS35N-シグナルインテリジェンスアナリスト





MOS25Bなるための道、情報技術スペシャリスト




MOS35Tミリタリーインテリジェンスシステムメンテナ/インテグレータ





MOS25U信号サポートシステムスペシャリスト





MOS25B情報技術スペシャリスト




Marine Corps Communications-Electronics School





This Android Tablet Is Deadlier Then A Gun – Digitally Aided Close Air Support (Air Strikes)





Rockwell Collins TacNet Tactical Radio (TTR)

















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<div align="left">新年あけましておめでとうございます本年もよろしくお願いします</div>


Army MOS 94E Radio and Communications Security Repairer
http://jp.youtube.com/watch?v=IY4lrFC578A

Army MOS 94S Patriot System Repairer
http://jp.youtube.com/watch?v=WRFIPvV5Cdc&feature=channel_page

Army MOS 94L Avionlc Communications Equipment Repairer
http://jp.youtube.com/watch?v=06q5Pk36vVo&feature=channel_page

Army MOS 94Y Integrated Family of Test Equipment Operator and Maintainer
http://jp.youtube.com/watch?v=7W2vnuEtVek&feature=channel_page

Army MOS 94F Special Electronic Devices Repairer
http://jp.youtube.com/watch?v=_QQ0oCfcpcE&feature=channel_page

Army MOS 94H Test Measurement and Diagnostic Equipment Support Specialist
http://jp.youtube.com/watch?v=F3GMsJzf0ak&feature=channel_page

Army MOS 94D Air Traffic Control Equipment Repairer
http://jp.youtube.com/watch?v=7r7sk31P3js&feature=channel_page

Army MOS 94A Land Combat Electrician
http://jp.youtube.com/watch?v=vOfMvZVitZQ&feature=channel_page

Army MOS 92Y Unit Supply Specialist
http://jp.youtube.com/watch?v=J-ZmPTjL3ik&feature=channel_page

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