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◎ICOM社より新型受信機IC-R9500
米国ICOM社は高級通信型受信機IC-R9500を発表した。周波数カバー範囲は5kHz-3335MHzである。短波帯でのダイナミックレンジは 110dB、3次インターセプトポイントは+40dBmを確保している。超短波帯以上でも3次インターセプトポイントは+5dBmを維持している。入力同調段のバンドパスフィルターでは、大型のコイルと機械式リレーによる切り替えが行われており、従来の小さなコイル+ダイオードスイッチと比べて高い多信号特性を得ている。また受信用とスペクトラムスコープ用に別々の32ビットDSP処理回路を備えており、高速応答性を実現している。高精度のスペクトラムスコープ用液晶画面を備えており、スコープンジは2.5kHzから5MHzまで可変で、スコープ表示専用でデジタルフィルターは200Hz-20kHz可変である。またスウィープ速度も変えることができ、3段階の減衰器も備えている。
DSP式のノイズブランカーを備えており、ノイズのタイプに合わせて効率的に除去できる。2種類のパラメーター設定をメモリ上に保存して切り替えられるようになっている。混信対策では同時動作可能なデジタルPBT(パスバンドチューニング)を2系統装備している。また第一段目の増幅器前に帯域を制限するルーフィングフィルターを置いており、ここで入力帯域を240kHz/50kHz/15kHz/6kHz/3kHzに絞ることが可能である。AM受信時には同期検波モードが利用でき、DSPで正確にキャリア周波数に同期した信号を発生させ、更にUSB(上側波帯)とLSB(下側波帯)の選択もできる。更に深度70dB、帯域を3段階に切り替えられるノッチフィルターを2系統装備している。VFOは10系統同時動作可能、連続1時間の高品質録音可能なデジタルレコーダーも内蔵している。
周波数メモリーは1000チャンネル内蔵しており、コンピュータとUSB接続することで、局名等の内容を自由に編集できる。
スコープ画面を切り替えるとNTSC/PAL方式のTV画像も受像可能で、ビデオ信号の入出力端子も備えており、TVDXingにも活用可能である。
アンテナ入力端子はM型4系統、RCA型1系統、N型2系統を備えている。(Universal Radio)
◎AOR社から新型受信機AR-Alpha
AOR社は新型業務用通信型受信機AR-Alphaを発表した。プロ用に徹した設計になっており周波数カバー範囲は10kHz-3.3GHz。IF段と復調段にはDSP処理を採用している。内部ソフトには高速フーリエ変換(FFT)を採用し、高い高速応答性を得ている。コンピュータとはUSB及びRS- 232Cで接続可能。受信可能モードはWFM (ステレオではデエンファシスのモードも選択可能、NFM, AM (同期検波、ダイバーシティ同期検波)、ISB(独立側波帯:上下の側波帯に別々の信号を載せる方式)、RZSSB(実数ゼロ点単側波帯:単側波帯を使用しデジタルFM変調を行う方式)、USB、LSB、CW、 P25(無線LAN?)、 TV (NTSC/PAL)。IF段の選択度は200 Hz/ 500 Hz/ 3 kHz/ 6 kHz/ 15 kHz/ 30 kHz/ 100 kHz/ 200 kHz/ 300 kHz。6インチのTFT液晶ディスプレイを装備しており、スペクトラムスコープ(100MHzまでのバンド幅が可能)としての利用とTV受像が可能である。電源は12VDCと120VACの2ウェイで、屋内、屋外を問わない利用が可能。アンテナ入力はN型とM型端子を装備。IF周波数の10.7MHzを BNC端子から取り出せる。(AOR USA社)
◎AOR社から新型受信機AR-Alpha