■ F22A
全幅:13.56m
全長:18.92m
全高:5.05m
自重:14.400kg
巡航速度:マッハ1.58
最大速度:マッハ2.5
戦闘行動半径:1.200km
乗員:1名
F22AはF15Cの後継機として開発された戦闘機である。当初は空対空戦闘がメインの制空戦闘機だったが、 開発途中から対地攻撃用のウェポンも搭載可能となり、マルチロールファイターとして実用化されることになった。
F22Aは、高いステルス性能を有し、なおかつ機動性に優れた制空戦闘機としてその役割を果たせるものでなければならなかった。 そのため、F117Aのようなステルス性を最重視した特異な形態にならず、 従来の戦闘機の基本デザインを継承したフォルムとなっている。結果、F22Aは純ステルス機にはならなかったが、 格段に「レーダーに見えにくい」性能を持つ戦闘機として完成した。
F22Aは、他にも今までの戦闘機とは大きく異なる特徴を持った機体である。その一つに、 アフターバーナを使用しないで音速飛行が可能なスーパークルーズ性能が挙げられる。 中高度・高高度をハイスピードで飛ぶことで生存性が向上し、 また燃料の消費量を最小限に押さえることができる。
もう一つの代表的な特徴は、従来の戦闘機には不可能な機動を可能にする推力偏向ノズルの採用である。 F22Aのエンジンの排気口は、従来の戦闘機のように円形ではなく四角い形をしており、 上下に蓋のようなパーツが取り付けられている。このパーツの角度を変える事で、排気の方向を上下に傾ける事ができ、 それによって速度や迎え角に関係なくピッチ制御が可能になるという新しい技術である。
キャノピーが金色がかっているのは、酸化イリジウム・すずによってコーティングされているためである。 これによりキャノピーに当たったレーダー波を拡散して反射することができ、ステルス性の向上につながっている。