小型マグネトロン SP-528

所在等 | 国立大学法人 東京工業大学 |
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所在地 | 東京都目黒区 |
製作(製造)年 | 1935~1940 |
種類 | その他 |
製作者(社)等 | 川西製作所(のちに神戸工業・TEN真空管,その後富士通と合併) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | ・4分割陽極をもつ小型のマグネトロン ・陽極の引出構造に特徴(均圧環をもたず、分割陽極に別々の引出線がある) 岡部のB形振動を発振させるため、分割陽極間に外部共振回路を接続できる構造と推定 ・試作管に近い少量生産品か? ・東京工業大学での使用経歴は不詳(均圧環の考案と何らかの関係があった可能性もある) (全長15cm) |
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X線管(ギバ・レントゲン管球)

所在等 | 株式会社東芝 東芝科学館 |
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所在地 | 神奈川県川崎市幸区 |
製作(製造)年 | 1915 |
種類 | 試作品 |
製作者(社)等 | 東京電気(株)~(株)東芝の前身 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | わが国初のX線管(ギバ・レントゲン管球) 、1915(大正4)年製 、 真空管製造の独自技術と設備を駆使して誕生。古代インドの尊者ギバの名を冠した国産初のガス入りX線管。 |
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三極真空管(オージオンバルブ)

所在等 | 株式会社東芝 東芝科学館 |
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所在地 | 神奈川県川崎市幸区 |
製作(製造)年 | 1916 |
種類 | |
製作者(社)等 | 東京電気(株)~(株)東芝の前身 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | わが国初の三極真空管 、1916(大正5)年製 、 白熱電球の国産化で習得した真空技術と設備を基に完成。オーヂオンバルブと名づけた。ソケットが電球と同じエジソンベースが特徴。 |
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受信管(電力増幅ビーム管) UY-807

所在等 | 東芝電子管デバイス株式会社 |
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所在地 | 栃木県大田原市 |
製作(製造)年 | 1951 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 株式会社東芝~東芝電子管デバイス株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | アマチュア無線愛好家には短波帯で安定に動作する真空管として著名な名品であった。 発振及び電力増幅用 B級/C級。 ST管 B級増幅、600V、陽極損失25W。 |
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受信管 5642

所在等 | 東芝電子管デバイス株式会社 |
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所在地 | 栃木県大田原市 |
製作(製造)年 | 1960 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 株式会社東芝~東芝電子管デバイス株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | TV高圧整流用/ 真空管製造会社太陽電子(アポロ)で開発 |
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三極送信管 2C39A

所在等 | 東芝電子管デバイス株式会社 |
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所在地 | 栃木県大田原市 |
製作(製造)年 | 1961 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 株式会社東芝~東芝電子管デバイス株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 別名 灯台管とも呼ばれる極超短波用マイクロウェーブ専用管の代表的な空冷三極真空管で、広範囲な用途に活用された。 動作周波数2,500MHz、陽極損失100W、最大陽極電圧1,000V、125mA。 |
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プラチノトロン 1AM90

所在等 | 東芝電子管デバイス株式会社 |
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所在地 | 栃木県大田原市 |
製作(製造)年 | 1963 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 株式会社東芝~東芝電子管デバイス株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | マグネトロン型のパルス高出力レーダ増幅用真空管/ 1250~1350MHz、出力 1MW、利得10dB、39.5kV、35A/ マグネトロン型のパルス増幅管。 |
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送信管 (空冷三極管) U242Tg

所在等 | 日本無線株式会社 三鷹製作所 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1935 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社(現 日本無線株式会社) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 超短波真空管の研究を進めて行く中で、1935年、この3極真空管が開発された。波長は3.5mで出力は300Wである。これを用いて、超短波治療器"Aloka"が完成した。当時は超短波・高出力を発生する機器はなかったので、医学界に大きな反響を呼び、大きな売れ行きを見せた。製品カタログには、"超短波発振、及び増幅用三極真空管にして、陰極にタングステン繊條を用い、陽極及び格子は管腹に対して導出したものである。電極の加熱に対して安全なるよう特殊の構造を施したるを以て超短波治療機械は電気メスなどの如く出力回路の電気的状態が常に一定ならず刻々調整を要し為に電極に加熱される機会多きものに特に賞用される。”とある。陽極電圧4kV、許容陽極損失500W、相互コンダクタンス4.5mS |
資料公開状況 | 非公開 |
送信管 (バルクハウゼン・クルツ振動管) US80B

所在等 | 日本無線株式会社 三鷹製作所 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1935 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社(現 日本無線株式会社) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 1931年以来、マイクロ波真空管の研究を進め、1935年に完成したものがこの波長 65 cm、出力 8 Wの、いわゆるBK振動管である。当時としては、画期的なマイクロ波真空管であり、世界的な記録として、学会から賞賛された。東京工業大学が大岡山-筑波山間 80 kmの遠距離通信実験に成功した際の送信機にも使われた。格子電圧 400 V、格子電流 250 mA、格子入力 100 W |
資料公開状況 | 非公開 |
送信管 (空冷五極管) P256

所在等 | 日本無線株式会社 三鷹製作所 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1939 |
種類 | |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社(現 日本無線株式会社) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | ドイツ、テレフンケン社より導入を行って完成した空冷五極管である。制御格子が真空管の上部と下部に引き出され、小型化され、且つ、制御変調特性が良く、陽極から制御格子への反結合が極めて少なく、高い周波数帯域でも安定な動作が得られた。陽極、他には新材料のジルコニュームの粉末が塗布されており、超寿命化に貢献した。陽極失損420W、出力600W、最高周波数30MHz、陽極電流0.5A、相互コンダクタンス4.5mS |
資料公開状況 | 公開 |
受信管 (航空機用万能五極管) FM2A05A

所在等 | 日本無線株式会社 三鷹製作所 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1941 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社(現 日本無線株式会社) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 第二次大戦中、海軍の航空機用無線機の万能五極管として量産されたボタンステム型のもので、独国テレフンケン社のNF-2に近い構造を持ち、機械的にも頑丈で、航空機用無線機に利用された優秀な性能を持った真空管であった。その製造には高度の生産技術を要し、そのため多数の技術者や工員が動員された。管は、ボタンステムとガスバルブを封着し、これにアルミニュームのシールド缶を被せたもので、ガラスバルブとシールド缶との間には緩衝用のゴム環をはめてある。また、シールド缶には再利用が効くよう本体にねじ止めがしてある。陽極電圧 250V,陽極電流3.3mA、カソード電流0.21A、相互コンダクタンス3mS,最高周波数50MHz |
資料公開状況 | 非公開 |
マグネトロン (多重通信用パルスマグネトロン) M402

所在等 | 日本無線株式会社 三鷹製作所 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1953 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 初めて製作された実用可能な周波数可変全金属型マグネトロンである。最初、大阪-姫路間の国鉄マイクロ波帯PPM方式多重無線通信装置に使用された。それまでの通信用マグネトロンはガラス球に封じ込んであったが、これはレーダー用マグネトロンと同様に全金属製とし、レーダー用真空管完成の技術をそのまま活かして作られたものである。波長調整用の空胴回路を内蔵している。また、マグネットを小さくするため、陽極金属管として設計されている。12分割橘型陽極を採用、周波数 6,575 - 6,875 MHz、尖頭出力 100 W、磁界2500G |
資料公開状況 | 非公開 |
報時用標準時計装置 QC-76VTA

所在等 | セイコーミュージアム |
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所在地 | 東京都墨田区 |
製作(製造)年 | 1958 |
種類 | 写真 |
製作者(社)等 | 株式会社服部時計店 工場精工舎 |
調査機関団体 | 青木主任調査員(時計) |
特徴 | 日本初の商業用水晶時計。放送局や工場など正確な時刻を多箇所で必要とされる用途に向けた親時計。正副発振器を備えた2系統で構成される。通常時は真空管方式の正発振器で運転するが、停電・真空管の故障などの場合は、瞬時に直流電池で駆動するトランジスタ方式の副発振器に切り替えることで、無休止体勢を実現。正発振器は300KHz水晶振動子、副発振器は150KHz水晶振動子を使用。精度は正発振器(真空管方式)日差±0.01秒以内、副発振器(トランジスタ方式)日差±0.1秒以内。1号機は1959年に中部日本放送に納入。 |
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電子管 TW-511-A

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1931 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 空冷式三極真空管で、出力は5KWである。 なお、後継機種TW510-Aの出力は10KWであった。 |
資料公開状況 | 公開 |
電子管 UX-109

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1932 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 乾電池を使用する設計で消費電流が少なかったので、携帯用真空管として増幅、検波などを用いられた。 |
資料公開状況 | 公開 |
電子管 Ut-6B7

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1934 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 検波・増幅・周波数変換用真空管である。三極管・五極管を一つバルブに収めた複合管である。 三極管を局部発信用に用い、五極管を混合して用いれば、スーパーヘテロダイン受信機として用いられた。また、レーダー用にも使われた。 |
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電子管 UV-845

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1934 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 空冷式三極管で、ファイラメントにトリウムタングステンを使用した送信用真空管である。 |
資料公開状況 | 公開 |
電子管 CZ-501-D

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1939 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 五極真空管で、品質向上のため材質に工夫が施されていて、実用寿命試験では13万時間という記録が残っている。搬送電話中継所の増幅用・発振用に用いられていた。 |
資料公開状況 | 公開 |
電子管 8T20RA

所在等 | 逓信総合博物館 |
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所在地 | 東京都千代田区 |
製作(製造)年 | 1965 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気 |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 短波用の発振・増幅用などに用いられた強制空冷式三極真空管で、短波送信用として8KWの出力が得られる。フィラメントにトリウムタングステンを用い短波帯における特性を高めている。 |
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電子管 三極管(球形オーディオン)(UN100)

所在等 | 電気通信大学歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1917 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気(株) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 1907年にドフォレスト(米)が三極管オーディオンを発明すると日本でも逓信省電気試験所や海軍、それに逓信官吏練習所などで真空管の試作・研究が始められた。この三極管UN100は、発明者が起業したドフォレスト社(米)が1909年に製作した球形オーディオン両翼型をモデルに、日本で初めて製造が開始された管である。 |
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電子管 三極管(オーディオン)(UV102)

所在等 | 電気通信大学歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1920~1922 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京電気(株) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 欧米の製造技術に追いつくべく開発された国産最初期の三極管。先進の初期型真空管と電極の構造は類似しているが、完全な模造品ではない。この管は現品に名称の記載はないものの、円筒状のチューブラー管で、垂直の同軸型電極でベースなしの構造が、UV102の特徴を明確に表している。 |
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電子管 三極管 TV8

所在等 | 電気通信大学歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1923~1925 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京真空管(株) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | ドフォレストが製作した最初期のオーディオンを基にフランス軍通信隊(TM)が1915年に開発した高真空で横向き同軸円筒形の電極構造管をもつ管。英/仏型4ピンのベースも初めて取付けられた。これらを雛形として、東京電気(株)のUF101や、東京真空管(株)のTV8などが日本で製造された。 |
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電子管 強制冷却四極送信管 8F75R

所在等 | 電気通信大学歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1977 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線(株) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | 1960年から開始された、一連の"メッシュ・カソードを採用した強制空冷四極送信管"開発の最後となった管。陽極損失:6kW、最高周波数:250MHz。前段に短波帯(4~30MHz)全域をカバーする半導体広帯域増幅器を用いて、"唯一の真空管(送信管)で電力増幅段を構成する送信機"に使用された。主にKDDの遠洋船舶向け無線電話など、短波SSB無線電話送信機の性能改善と小型化に役立った。 |
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TYK無線電話機

所在等 | 郵政博物館資料センター |
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所在地 | 千葉県市川市 |
製作(製造)年 | 1913 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 安中電気製作所 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 逓信省電気試験所の技師であった鳥潟右一、横山英太郎、北村政治郎が1912年(明治45年)に発明した無線電話機で、3氏の頭文字を取って「TYK」と呼ばれた。この無線電話は、陰極にアルミニウム、陽極に真鍮を使った放電間隙と、陰極に銅を陽極に磁鉄鉱を使ったもう一つの放電間隙とを並列におけば、電話に必要な連続電波が得られるしくみになっている。しかし、大正6年に真空管の製作が可能となり使用中止となる。<仕様>幅:910mm。奥行き:605mm。高さ:1990mm。重量:約110kg。 |
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瞬滅火花式放電電極

所在等 | 電気通信大学 歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1920 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 安中電機製作所 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 真空管以前の原始的な無線送信装置の一部。12組の電極(直径50ミリ、板厚5ミリ、銀製)で構成、それぞれが厚さ0.1ミリの雲母板で絶縁されている。感応コイルあるいは高周波発電機の出力電圧を印加して、強力な放電を起し、共振用のコイルならびにコンデンサを併用して希望の周波数の電波を送出させる。電気通信大学の前身校「電信協会管理無線電信講習所」で大正10年9月21日に開局した実験無線局(J2JQ)で使用された。 |
資料公開状況 | 公開 |
テスラコイル

所在等 | 電気通信大学 歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1920 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京無線電信電話製作所 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 瞬滅火花式放電電極とともに真空管以前の原始的な無線送信装置の一部。同時に展示している巨大なコンデンサと組み合わせて、その共振回路を構成するためのコイルである。幅1インチの銅帯を渦巻状に木枠に挟み込んで作られている。大理石製の前面パネルのハンドルを回転させ、コイル上の褶動子を移動させるとコイルのインダクタンスが変わる。パネル上で2周波数を選択できるが、実験局は1,775kHzのみを使用した。 |
資料公開状況 | 公開 |
長中波無線電信送信機

所在等 | 電気通信大学 歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1929 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 安中電機製作所 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 国産真空管による初期の無線送信機。使用真空管は正面左から、CYMOTORON KN-154、東京電気 KN-154(整流管)、TOYO UN-154(3極管)。3極管1本で自励発振と電力増幅を行う。送信出力は、137、150、430、500各kHz(A1)、200W。直熱管のフィラメント電圧を微調整する電源装置を備る。昭和5年「無線電信講習所」の新実験局(J2JD)の送信機。 |
資料公開状況 | 公開 |
船舶用短波送信機 ART-922

所在等 | 電気通信大学 歴史資料館 |
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所在地 | 東京都調布市 |
製作(製造)年 | 1942 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 安立電気株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 戦時標準船用の短波送信機。終段電力増幅(P256)、前段増幅(3P50A)、逓倍・自励、水晶発振。短波:5,420、5,570、6,650、8,280、8,425、8,500各kHzを送信。送信出力C級500W。周波数切替は発振・逓倍・前段増幅各段の同調素子のドラムが回転し各真空管に接続。電源筐体(右)整流管はQC-717-C 2本、HX-966 2本で高圧・中圧電源供給。短波送信機ART-921と同型筐体で装備。 |
資料公開状況 | 公開 |
九四式五号無線機の送信機

所在等 | 陸上自衛隊久里浜駐屯地 歴史資料館 |
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所在地 | 神奈川県横須賀市 |
製作(製造)年 | 1944 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 不詳 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 陸軍の地上部隊の無線機。九四式五号無線機の送信機であり、受信機を上に乗せて使用された。通信距離は10km、周波数は900-2000kHz、4000-5000kHz、送信出力は1.3W、水晶発信、真空管UZ12C、受信機はオートダイン方式、3本の真空管使用。電源はDC150VまたはDC6V、空中線は逆L型、重量は約40kg。 |
資料公開状況 | 非公開 |
九四式三号甲無線機

所在等 | 陸上自衛隊久里浜駐屯地 歴史資料館 |
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所在地 | 神奈川県横須賀市 |
製作(製造)年 | 1944 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 東京第一陸軍造兵廠 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 陸軍の地上部隊の騎兵用無線機。上部が送信部、下部が受信部である。通信距離は80km、送信周波数は400-5,700kHz、受信周波数は350-6,000kHz、送信出力は10W、水晶発信方式、真空管UY510B、受信部はスーパーヘテロダイン方式、真空管5本、電源は送信手回発電機(二人用)、受信は乾電池、空中線は逆L型(柱高7m)、全装備重量は約110kg、開設撤去時間は6人で10-20分。 |
資料公開状況 | 非公開 |
九二式特受信機改四

所在等 | 陸上自衛隊久里浜駐屯地 歴史資料館 |
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所在地 | 神奈川県横須賀市 |
製作(製造)年 | 1947 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 長波・短波兼用の海軍で艦船用に広く使われた受信機。右は線輪(コイル)の箱。海軍における零式戦闘機とともに名機の一つである。真中にバーニヤ同調器、右端のボックス型A線輪(周波数切り替え)、周波数20kHz-20MHzカバー、スーパーヘトロダイン方式、電源電池:DC6V/100V/200V、真空管使用。出典:飛永「海軍少年電信兵」。 |
資料公開状況 | 非公開 |
UMD-2形移動用無線電話装置

所在等 | 警察庁 |
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所在地 | 東京都 |
製作(製造)年 | 1963 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 松下通信工業 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 300MHz帯の同時送受話ができる移動用無線機である。本装置は車輌等に積載、基地局を介して有線交換台に接続し、内線電話機と同時送受話方式で通話ができる。送信出力10Wの車載無線機で送受信部に真空管を使用。固定局用は出力20W。 |
資料公開状況 | 非公開 |
(サブブースター)Sバンド60kW・クライストロン K-S60K

所在等 | 高エネルギー加速器研究機構 |
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所在地 | 茨城県つくば市 |
製作(製造)年 | 1994~2004 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 三菱重工(株) |
調査機関団体 | 平成18年度岡本主任調査員調査分 |
特徴 | KEKB入射器用ライナックRF源として使用されたSバンド50MWクライストロンの励振用として開発された。当時真空管メーカーに希望するものが無く、又メーカーが開発に乗り気でなかったので、KEK担当者により設計され、あえて真空管メーカではない三菱重工で製作された。この管で8本の大電力クライストロンをドライブする。 |
資料公開状況 | 非公開 |
熱陰極電離真空計 DVG-Ⅰ-1

所在等 | 大亜真空株式会社 |
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所在地 | 千葉県八千代市 |
製作(製造)年 | 1961 |
種類 | 写真 |
製作者(社)等 | 大亜真空株式会社 |
調査機関団体 | ナブテスコ株式会社調査 |
特徴 | 電離真空計(大亜真空製)型番:DVG-Ⅰ-1 1961(昭和36)年に当社で最初に開発された熱陰極電離真空計。トランジスタなどの半導体部品は未だ一般的に普及しておらず、真空管と受動部品で回路構成されている。真空機器の測定に不可欠である真空計は、当時国産品がほとんどなかった。 |
資料公開状況 | 非公開 |
シャープダイン(ラッパ型スピーカー) 31型

所在等 | シャープミュージアム |
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所在地 | 奈良県天理市 |
製作(製造)年 | 1931 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | シャープ株式会社 |
調査機関団体 | シャープ株式会社 |
特徴 | 1930年の真空管ラジオ。電波の混信を防ぐ為、特別の回路設計がされ業界の注目の的となった。ラッパ型スピーカー採用により、ヘッドフォン無しで聞ける。当時の価格は外国製の1/10で65円。(当時の月給は50~60円) |
資料公開状況 | 公開 |
ポータブルラジオ PR-2

所在等 | シャープミュージアム |
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所在地 | 奈良県天理市 |
製作(製造)年 | 1949 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | シャープ株式会社 |
調査機関団体 | シャープ株式会社 |
特徴 | トランジスタに移行する前の小型真空管を4本採用した当時としては最小のポータブルラジオ。 |
資料公開状況 | 公開 |
放送用4ヘッド真空管式記録再生装置(製品1号機写真) SV-7600

所在等 | 株式会社日立国際電気 映像システム事業部 |
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所在地 | 東京都小平市 |
製作(製造)年 | 1959 |
種類 | 写真 |
製作者(社)等 | 株式会社日立国際電気(旧: 日立電子株式会社-旧: 芝電気株式会社) |
調査機関団体 | VTR |
特徴 | 初の国産化VTR。映像ヘッドの加工技術高精度サーボ制御技術等を確立。また小型高精度シンクロナスモータの開発により国産化を実現。昭和34年7月に実用1号機を北海道放送に納入。これが磁気録画技術の発展の契機となり、以後放送用のVTRの普及に寄与した。 |
資料公開状況 | 非公開 |
放送用4ヘッドトランジスタ化記録再生装置(製品1号機写真) SV-7624

所在等 | 株式会社日立国際電気 映像システム事業部 |
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所在地 | 東京都小平市 |
製作(製造)年 | 1964 |
種類 | 写真 |
製作者(社)等 | 日本電子株式会社・芝電気株式会社(現 株式会社日立国際電気) |
調査機関団体 | VTR |
特徴 | 放送用2インチ4ヘッドVTR初のトランジスタ化実用機。モータ駆動回路などの大電力トランジスタ回路技術の確立、低ノイズヘッド増幅回路の開発により真空管式を全面的にトランジスタ化する事で大幅な小型化(1/3)と低電力化(1/5)を実現。昭和39年8月に実用1号機をNHKに納入。以後、東京オリンピックの公認機として海外放送局の番組制作に使用。 |
資料公開状況 | 非公開 |
国内初の量産型カラーテレビ D-21WE

所在等 | 株式会社東芝 |
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所在地 | 東京都港区 |
製作(製造)年 | 1960 |
種類 | 設計図・文献、写真 |
製作者(社)等 | 株式会社東芝 |
調査機関団体 | 平成15年度吉野主任調査員調査分 |
特徴 | カラー放送の開始に合わせて発売されたカラーテレビ。カラーブラウン管はRCA社の21CYP22を採用。ダイオードが2石使われている以外は28個の真空管が使用されていた。寸法:780W×705H×721D、消費電力:380W、質量:88kg。 |
資料公開状況 | 非公開 |
組立式真空管

所在等 | KDDI株式会社 |
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所在地 | 栃木県小山市 |
製作(製造)年 | 1940 |
種類 | 試作品 |
製作者(社)等 | 国際電気通信株式会社と株式会社西川機械製作所の共同開発 |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 海外放送充実のため、放送用大出力送信機の真空管として1940年頃に開発された。真空ポンプで排気しながら使用する冷却式の真空管で、出力200kWという当時としては最大級のものであった。合計29本製作したが、実際に送信機に使用可能と認定された良品は8本のみ。1945年秋、100kWの送信機でテストを行ったが、実用化されなかった。重量:71.9kg、真空管部の高さ:1025mm、主要部品数:54種。尚、公開には予約が必要。 |
資料公開状況 | 公開 |
送信用真空管試験機

所在等 | KDDI株式会社 |
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所在地 | 栃木県小山市 |
製作(製造)年 | 1950 |
種類 | 試作品 |
製作者(社)等 | 国際電気通信株式会社(自社作成) |
調査機関団体 | 平成18年度森島主任調査員調査分 |
特徴 | 太平洋戦争後、物資不足で品質が安定しなかった大型送信用真空管の寿命を測定するため、小山送信所のスタッフが自力で製作した。所内には工作室が設置され、こうした試験機や送信機の修理を行った。そのため1955年頃までには品質も大幅に改善された。尚、公開には予約が必要。 |
資料公開状況 | 公開 |
わが国初の500W真空管式送信機

所在等 | 日本無線株式会社 |
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所在地 | 東京都三鷹市 |
製作(製造)年 | 1922 |
種類 | 設計図・文献、写真 |
製作者(社)等 | 日本無線電信電話株式会社(現 日本無線株式会社) |
調査機関団体 | 社団法人 海洋水産システム協会 |
特徴 | 大正12年に完成した船舶用真空管式中波送信機は、空中線直接結合型の自励発振式によるもので、入力500Wまでの各種があった。瞬滅火花式無線電信機の滅衰電波に比べて、純粋な持続電波を発振するもので、混信も少なく通達距離も大いに改善された。わが国初となる第1号機(入力100W)は、翌年3月に東京高等商船学校の明治丸に装備された。 |
資料公開状況 | 非公開 |
直流電源真空管増幅型撮影式心電計 |
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所在等 | フクダ電子株式会社 |
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所在地 | 東京都文京区 |
製作(製造)年 | 1935 |
種類 | 試作品 |
製作者(社)等 | 福田電機製作所 |
調査機関団体 | 一般社団法人電子情報技術産業協会 |
特徴 | 現存する国産最古の心電計。 型式は設定されていない。一要素撮影式心電計。 直流電源(6V蓄電池と45V乾電池)を使用し、手巻のゼンマイモーターでオシロペーパーを搬送し記録する。 |
資料公開状況 | 非公開 |
交互通話式ドアホン SB形
